日常空間をとりまく音に集中するための音響フィルターを制作。インストールしていく中で、とりまく今鳴り響いている空間の既存の音響特性・要素をリサーチし、外部の環境音聴取を模索し完成したフィルター。被ることで拡大していく音環境は調和的な響きを加え、環境音を捉えおなし、今まさに鳴り響くものの一部分として生きる感覚を自認する。サウンドスケープがイメージやメタファーに溢れ、感覚的な経験や身体的な実態が曖昧だった私(たち)の能力に身体的な実感を介在させる聴取。 

Hazuki Ota
Sumika Hosoe 
2021.11 
自らの歩くという行為によって、さまざまな音が耳に入り込み、また出ていき、その変調によって、とりまく日常が開示されていく。聴取者は「今鳴り響いている音全てを声で再現し続ける」という指示よってとりまく音に集中するがあまり歩みの速度がゆっくりになっていく。 普段の私(たち)は呼吸は空気、空気は声へと漂うものの中で様々な音を立て、喋る、声を出す。音は息のように、行き来の動き、吸気呼気の動きとして経験され、話す身体は音になる。 日常における聴取行為・基本設定に対し、フィルターを用い生きている行為を一部制約・解放し、身体が翻訳するかのように、とりまくものの背景が浮かび上がる。


Listening (2021.11)
Hazuki Ota
Sumika Hosoe
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